2月としては急に春先の陽気になったり寒さが戻ったりと不安定な気候が続いていますが、皆様にはお変わりはないでしょうか。
さて、シネマ・トーラスは来月20日で26周年を迎えます。これまで映画館を継続できたのはシネマ・トーラスをこよなく愛する多くの協力者に恵まれたことと感謝しています。
映画館の運営のひと区切りと考えている30周年まではあと4年となりました。しかし、30周年以降の映画館をどうするのか。根本的な問題の解決への道筋は、まだ不透明なままの状態です。また、2年前に多くの方々からの資金援助を得て設置した中古のDLPプロジェクターは、メーカーの部品供給の停止により、高額な(約600万円)プロジェクター購入の課題も急遽浮上しています。
さらに、競合するディノスシネマの経営母体が東京の興行会社に移行してから、以前はシネマ・トーラスで上映できた「夜明けのすべて」や「ある閉ざされた雪の山荘で」等の中規模の邦画が先行されている状況が続いています。それは興行側の力関係によるのですが、洋画より邦画が強いローカル都市では即集客に影響が現れます。
当館としては現在も公開中で好評だった「北海道民放テレビ3局によるドキュメンタリー特集」等の多彩な企画を実施することで若年層を含んだ映画ファンの底上げと固定客の確保に奮闘しなければと考えています。今後も映画館を継続するにはその企画力と実行力が求められています。
*シネマ・トーラスからの推薦作品
①「アメリカン・ユートピア」から「オスカーピーターソン」
に続く豪華4作品は音楽ファンには絶対見逃せません。
②アカデミー賞ノミネート作品「落下の解剖学」と巨匠ビクトル・エリセの新旧作品は、映画の魅力が満載ですよ。