【シネマ・トーラスのゆく年くる年】
2025年のスタートは「どうすればよかったか?」や「大きな家」、「敵」など恵まれた作品があり動員数は好調に移行しました。しかし、春の「教皇選挙」以降、特に映画館での賑わいを呼び込む作品はありませんでした。洋画の低迷と「国宝」など一極集中の傾向は例年通りで、地方都市のミニシアターが存続していく為の方向性を考える良い機会となりました。
コロナによるパンデミック以降、高齢者の来場者は減少し続けています。今年も若年者にアッピールできる作品を積極的に公開してきましたが、その人たちが固定客になるまでは多少の時間を要すると考えています。内外の劇映画に留まらずドキュメンタリー作品や音楽映画など多種多様なジャンルを公開することで客層の底上げの可能性が見えてきました。
さて、月日が過ぎるのが早いもので来年の3月にはオープン28周年を迎えます。
自分の気力と体力がある限り30周年までは継続したいと思っていますが、映画館の設立と運営の土台作りに苦労を共にしたスタッフやお世話になった多くの人々。そして、この街の将来を考えると存続していくことが最善のようにも思えてなりません。
そのためには、後継者として映画館の運営を担う新たな人材を確保が急務になっています。
しかし、映写機器の買き換えや築50年以上経過している賃貸物件を考えてみると、将来的にこの場所で存続していくことがベストだとは言い切れないのが現実だと思っています。
そんなの難題を抱えていますが、映画での新しい発見と喜びと楽しみを多くの方々に届けていくことが、この映画館の役割とだと考えています。
2026年もシネマ・トーラスへの応援を宜しくお願いします。